芸人の闇営業にかかる税金を計算してみた!ついでに考察も
芸人の闇営業について日夜、ワイドショーで取り沙汰されているようです。
芸能人のスキャンダルやワイドショーのネタなどにはあまり興味はありませんが、当ブログのテーマの一つである副業に関わることなので思ったことを書いていきたいと思います。
※憶測だけで話を進めている部分もありますことをあらかじめご了承ください。
今回の事件について
かねてよりテレビでも吉本興業所属の芸人さんがギャラが少ないことをネタとして話すなど、会社と芸人さんの関係は比較的フランクな印象がありました。不満やグチをネタにしていた側面もあるとは思いますが。
いずれにせよそういったこともあり、闇営業に関しても会社として黙認していたように感じます。このことに関しては、「特に問題が起こらない限りは黙認状態を続けよう」という甘い考え方が根底にあったのかもしれません。
しかし今回、反社会的勢力との関わりがあったとの報道がなされ、社会問題として無視できなくなったために問題として明るみに出た。というのが事件の印象です。
私個人としては、反社会的勢力との関わりより、やはり吉本興業の副業や服務規程のあり方について興味がいってしまいます。
吉本興業の服務規程について
吉本興業と言ったら日本のお笑い界になくてはならない会社で、いわゆる大企業です。
そんな押しも押されぬ大企業が従業員である芸人さんの副業に対して明確なビジョンを持ち合わせていなかったということに、日本社会の副業に対する基盤整備の遅れが表れているように感じます。吉本興業のHPではこの件に関して、「決意表明」としてコンプライアンスの徹底や今後のあり方について声明を発表しています。
税金の申告について
今回の件について、当初は闇営業をしていた芸人さんがノーギャラだったと表明していたこともあり、闇営業の報酬についてちゃんと申告をしているようには解釈できません。
また、報酬の支払元が反社会的勢力ということもあり、報酬の支払いについて通常あるべき税務署への情報提供もあったとは考えにくいところがあります。
上記の事情を総合的に判断すると、申告をしている可能性は非常に低いと想定できます。
上の記事にも書きましたが、申告をしなかった場合には延滞税や無申告加算税などがかけらます。また、場合によっては脱税事件として取り扱われることもありえます。
反社会的勢力とかかわりがあったことと同様に、(あくまで推測にはなりますが)所得隠しに関しても問題だと言わざるを得ません。
税金はいくらかけられるのかざっくり計算してみた
今回は雨上がり決死隊、宮迫博之氏が受け取った(とされる)100万円で計算してみたいと思います。※例によって細かい点は省略しています。
Googleで「宮迫博之 年収」で検索すると関連のページが表示されます。内容を見てみるとどうやら年収は3億(推定)とのこと。すごいですね。
この年収になると所得税の税率は最高の45%の課税となります。住民税の10%を合計すると55%。普通に申告しても半分以上持っていかれる計算になります。
闇営業分については大した経費もなさそうなので、100万円をそのまま所得として計算すると、単純に55万円が税金としてかかると言えます。
次に申告をしなかった(と想定した)ペナルティ分についてです。
・重加算税
過少申告の税率が適用された場合、税率は35%
・延滞税
納期限を過ぎたことによりかかる。原則の14.6%
上の税額がかされたとして計算してみると所得税の税額は45万円なので、重加算税分は15万7500円。延滞税は6万5700円。本税の45万円と合計すると67万3200円となります。最後に住民税分の10万円を足すと77万円が税金となります。
・・・ペナルティ分があるとはいえ恐ろしい金額ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
副業に関しては、会社の規則との折り合いや税申告について十分な配慮が必要です。もしケアが不足してしまうとトラブルにもなりかねませんので、皆さんはくれぐれも注意しましょう。