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保険は本当に必要?高額療養費制度を含めて検討しましょう

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資産を作るためには節約が大きなキーポイントになってきます。

今回はその節約の観点から保険を見ていきたいと思います。

 

 

保険の種類

まずは主な保険の種類から簡単に見ていきたいと思います。

生命保険

死亡保険や個人年金保険など人の障害に関わる保険と言えます。

医療保険

がん保険や入院保険など、医療を受けるための保険がこれにあたります。

損害保険

自己や災害に備えるための保険です。

 

また、支払方法に関していえば以下の2種類があげられます。

掛け捨て

保険料が安く済む代わりに、満期や更新の際に返金がありません。

種類が多く、変更しやすいといったメリットもあります。

積み立て

病気やけがをしなかった場合、ある程度のお金が戻ってくるということもあり、掛け捨てとは違い貯蓄の性質も持っています。

一方で、掛け金が高く、種類が少ないという側面もあります。

 

なぜ加入するのか?

がんになった時、医療費がかさんだり、入院が長引くと毎月何十万も掛かったりしたら大変だからでしょ?

そうですね。確かに急な出費に備えるということは大切です。ちなみに皆さんは高額療養費制度をご存知でしょうか?

高額療養費制度について

国民皆保険制度のもと、日本国民のほぼ全員が加入している国民健康保険や社会保険の制度として、高額療養費制度というものがあるんです。

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。

厚生労働省HPより

 

これは一定額(上限額・限度額)以上の医療費がかかった場合、その医療費を補てんしてくれるという制度で、ザックリ説明しますと、

・年収370万円までの人は毎月6万円

・年収770万円までの人は毎月9万円

・年収1160万円までの人は毎月17万円

・年収1160万円以上の人は毎月26万円

それぞれの年収によって上記のように設定された限度額までは自己負担になりますが、それを超えた分については給付で補てんしてくれるという制度になっています。ちなみに70歳以上になりますと条件が変わってきますので別途確認してみてください。

なお、申請先は健康保険の保険者により異なります。国民健康保険はお住いの市区町村の役所、勤務先の健康保険組合に加入している場合は勤務先に確認しましょう。

 

詳しい内容は以下にわかりやすくまとまっているので確認してみてください。

・制度の概要についてはこちら

www.kyoukaikenpo.or.jp

 

・限度額の正確な計算、シミュレーションはこちら

hoken.kakaku.com

 

要するに、医療費についてはおおむね月10万円を覚悟しておけば、なんとかなるということです。ここ重要です。

あなたは毎月いくら医療保険に支払っていますか?万が一の時の月10万円と比較してどうでしょうか?計算・検討してみてもいいかもしれません。

次に共済制度についてお話してきたいと思います。

 

共済について

医療保険と比べて比較的割安な掛金で加入できる共済。あなたは検討したことがあるでしょうか?

特徴

主な共済組合としては、都道府県民共済全労済JA共済などがあります。

共済は相互扶助を目的に設立された組合です。したがって組合員が支払った掛け金は、特定の組合員が困ったときに支出され、お互いに助け合う制度になっています。

また、生命保険会社との比較で言えば、監督官庁も異なります。生命保険会社は金融庁共済組合は厚生労働省が主な監督官庁となっています。

メリット

・掛け金が安い

保険会社の保険料(掛け金)と比較すると割安な設定になっています。これは特徴の項目でも触れたように共済が利益を追求していないからこそできることとも言えます。

・掛け金が一律

保険会社の保険の場合加齢とともに保険料が増額されることが多いですが、共済の掛け金は原則一律で増額されません。

・割戻金がある

繰り返しになりますが、共済組合は利益を追及しません。したがって、決算時にあまりが出れば、組合員に返却する制度になっています。場合によってはなんと3割程度が返ってくることもあるようです。

・生命保険料控除の対象

保険会社の提供するのものと同様に、生命保険料控除の対象になります。年末調整や確定申告の際に申告しましょう。

デメリット

・オプションなどの自由度が低い

パッケージでまとまっているので自分好みにアレンジしたりするのには向いていません。その反面シンプルでわかりやすいとも言えます。

・保証金額は低めに設定されている

補償金額は保険会社のものと比較して、若干低めの設定のものが多くなっています。※保険と比較してコストパフォーマンスが低いということではありません。

・高齢になるにしたがって補償内容が薄くなる

加齢に従って、補償額や加入できる保証が限られてくるケースが多くなっています。これが一番のデメリットかもしれません。

共済保険に向いている人

保険会社と比較して共済に向いている人は以下のような人と言えます。

・保険にあまりお金をかけたくない人

高額療養費でカバーできるなら、病気とか事故にビビって保険会社に高額の保険料を支払う意味なんてないよね?という人は共済向きです。

・補償は最低限でいいという人

貯えもあるし、いざというときには貯金から出せばいいからある程度の保証額があれば十分という人

 

まとめ

いかがだったでょうか?

保険に対する考え方は人それぞれかとは思いますが、保険会社のCMや営業に良いように言いくるめられ、保険会社に都合のいい知識しか持ち合わせていない状態で加入の判断をしている人も多いのではないでしょうか?

ちなみに私の知り合いの外資系保険会社に勤務している友人2名は二人とも保険には加入していないそうです笑

保険料は毎月いくら払っているのか?それは補償内容と比べてコストパフォーマンスが良いのか悪いのか?病気になった時にいくら出るのか?対象の病気が極端に限られていないか?保険に入るのか共済で問題ないのか?それとも両方組み合わせるのがベストなのか?

皆さんが保険会社に支払う保険料やその意義を考え直すきっかけになれば幸いです。